ケース1  認知症の親がいるが離れているので世話ができない

認知症の方のお子さんが、自分たちで世話ができればいいけど事情があってできないなどという場合に「成年後見制度」があります。最近では司法書士などの専門家が後見人になることも多くなってきています。といっても、司法書士が実際に介護するわけではありませんが、財産の管理、介護契約、施設入所契約の締結など定期的に訪問して、都度必要とされる環境を整えるのが役目です。例えば、私が後見人になっている方は、独居で2週間に1回一緒に生活費をおろしに行きます。通帳と印鑑を私が預かっていますので、私がおろして届けてもよいのですが、外に出たり字を書いたりなどできることはやってもらっています。「残存能力の活用」というのが成年後見制度の目的でもあります。先日、体にできものができてかゆいということで、薬をもらってこられたのですが、塗り忘れが多く、なかなか治らないので、訪問看護サービスを契約してとりあえず1週間入ってもらうことになりました。すると、すっかり良くなったとご本人も喜んでおられます。ほんの一部ですが、このような役目が成年後見人の仕事です。